マインドフルネス SIMTでうつが改善する仕組み

コラム

マインドフルネス SIMTで学べること

マインドフルネス SIMTのセッションでは、大きく分けて次の二つを学びます。

1 室内で呼吸法を行いながら瞑想をやります。

ここでは、心の中に現れる五感の感覚や、思考や感情を観察するやり方を学びます。

2 日常活動(主に仕事など)をしている時に起こる感情や思考を観察して、今ここでやるべき事に取り組むやり方を学びます。

マインドフルネス SIMTの瞑想で期待できること

室内の瞑想では、交感神経が抑制され副交感神経が優位な状態が作られます。これにより、ストレスホルモンの分泌が減少し、脳神経修復再生の働きをする脳由来神経栄養因子 BDNF が活動しやすくなり、脳機能の回復を進めていくと言われています。

もう少し詳しく解説すると、

1 心の中の様子を観察する瞑想を行うと、自己観察機能を担う脳の背内側前頭前野が活性化され、その部位が回復する可能性が高まります。

2 うつ病を改善させるという目的をもって行う実践により、脳のワーキングメモリ機能を担う背外側前頭前野及び帯状回(認知領域)が活性化され、その部位が回復する可能性が高まります。

3 帯状回には認知領域の他に怒りや不安などに関わる情動領域があり、認知領域を活性化させればその相関関係にあたる情動領域が抑制されるので、感情調節機能を持つ帯状回の機能回復が期待できます。

4 日常活動中の心の観察では、他者とのコミュニケーション中に起こる様々な感情や思考から受けるストレスや反応を、客観的に感情を交えずに観察し、その反応を認め受容するトレーニングを繰り返します。徐々に心の受容力が増大しストレス耐性が向上して行き、く激しい感情と冷静な自分自身を共存させられるようになります。つまり強くしなやかな心が作られていきます。

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